_PERSON02HIROKI IZUMI

駅は街の入口。
人と人とのつながりをつくる。

泉宏樹

事業推進部 計画一課 副主任
2013年入社/都市環境科学研究科卒

当社のビル営業部と出向先の東京メトロにて、不動産の貸主と借主の両方の立場を理解できるようになった泉。現在は、数十億円規模の交渉を任されている。
※内容は2020年取材当時のものです。

1年目。
どうすれば、オーナーに納得してもらえるか。

医療に従事する父の影響もあり、もともと高齢者や生活に不自由を感じる人の役に立てるような仕事がしたいと思っていました。大学では建築を専攻して設計課題に一生懸命取り組み、優秀作品に選んでいただいたこともありました。特に力を入れたのは、敷地周辺の調査やデータ分析と課題解決のためのコンセプトメイキング。大学院時代には実際に大田区の地域包括センターを取材し、都市環境の観点から高齢者の居場所づくりについて研究していました。だからこそ、就職活動をする際には、街の入り口である駅周辺の開発ができる鉄道系不動産会社を中心に回り、最終的には選考の過程で社員の熱意を感じ、当社に入社を決めました。入社後2年間はビル営業部に配属され、建物の運営管理を担当。所有者(オーナー)に代わって建物の修繕工事を発注したり、修繕計画を立てたりするほか、テナントの募集から契約まで行うリーシング業務も任されました。大変だったのは、修繕計画策定や工事実施の際に、建物のオーナーになる東京メトロに納得してもらえるようなストーリーを組み立てること。細部まで理解していないと説明ができず苦労しましたが、何度も挑戦したおかげで、資料作成のスキルを身につけることができました。

長い目で物事を考えるようになった3年目。
オーナーの気持ちが、ようやくわかる。

入社3年目からは、2年間東京メトロの事業開発部に出向し、営業管理を担当しました。ここは、ビル営業部からするとオーナー側の部署。これまで自分が作ってきたような資料を読み解くなかで、会社の中で決裁をもらうためには、盛り込むべき情報がたくさんあったことに気づかされました。また逆側の立場になって初めてオーナーの気持ちが分かり、コストをシビアに考えるようになっただけでなく、より中長期的な目線で提案を行うようになりました。さらに、大きな組織を動かすための仕事の仕方やコミュニケーションスキルが磨かれましたね。その後、当社のビル営業部に復帰し、現在は事業推進部に所属しています。ここでの主な仕事は不動産の取得。具体的には、東京メトロ沿線の物件の中から、すでに稼働している収益建物や、新しい建物建設を見据えた土地を探し、取得します。売主との価格交渉や事業性の検証、グループ会社との調整など一筋縄にはいかないことばかりですが、不動産を取得し活用することが、その街の新しい価値の創出につながります。学生時代にやりたいと思っていたことに近づくことができ、日々やりがいを感じていますね。

8年目。
数十億円の交渉を任される。

現在の部署に異動してから最も印象に残っているのは、数十億円規模の物件の取得に携わったことです。通常、周辺の賃料相場などから不動産の価値を判断し、収益率・立地・規模などを加味した上で交渉するのですが、今回は交渉相手の企業側でも譲れない点があり、金額交渉は難航しました。交渉のために先方の本社のある大阪に伺ったこともありました。紆余曲折を経て無事に契約が確定したときは一安心しましたが、当社にて手続きを終えるまではどこか緊張していました。不動産取得は大きなお金が動く仕事。責任も大きいですが、最近では交渉プランを組み立てることが面白いと思うようにもなり、無事に契約が締結できたときには大きな達成感を得られています。このような大きな仕事を任せてもらえるのは、少数精鋭の当社だからこそ。これまで複数の部署で不動産に関する業務を担当させてもらったことで、幅広い知識とスキルを学ぶことができました。今後はマネジメント能力も身につけ、キャリアアップを目指したいですね。また当社の開発によって、人々の新たな交流を生み出したり、街のにぎわいや充実感に寄与するという形で、社会に還元できたらと考えています。

_ある日のスケジュール

  • 出社、メールチェック。
  • 資料作成。仲介会社に提案するための準備を行う。
  • 仲介会社との打ち合わせ。
  • 部内会議のための資料作成。
  • 昼休み。会社の後輩と一緒にランチへ。趣味の話をしたり、悩みを聞いたり。
  • 取得のための契約書の作成。
  • 物件調査。外出し現地に向かう。帰社後は報告資料の作成。
  • 退社。この日は同僚と飲みに行くことに。